待ちの採用では届かない!令和の学生の心を動かす「5つのアプローチ」

はじめに:「検索されない」という見えない壁
「求人票の内容には自信があるのに、新卒から応募が全く来ない」
「自社の採用サイトに、予算をかけて社員インタビューを載せたけれど、アクセスが伸びない」
これは現在、多くの道内企業の採用担当者様から寄せられる、切実な悩みです。
製品力は業界内でも高く評価されていて、社内の雰囲気も温かく、経営基盤もしっかりしている。客観的に見れば間違いなく「優良企業」であるにもかかわらず、なぜ就活生にはその魅力が届かないのでしょうか?
その理由は、コンテンツの質以前の、もっと手前にある「認知(そもそも知られていないこと)」という壁にあります。厳しい言い方かもしれませんが、「学生は、まだ知らない企業を検索することができない」という構造上の課題があるのです。
本記事では、この「認知の壁」をどのようにして突破し、自社に合った求める学生との接点を作るか、成功企業が実践している戦略を詳しく解説します。
目次
- はじめに:「検索されない」という見えない壁
- 「待ちの採用」だけでは届きにくくなっているメカニズム
- 学生の心を動かす「5つのアプローチ」を組み合わせる
1. ターゲットをしぼって見つけてもらう
2. 「お、面白そうな会社があるぞ」という【偶然の出会い】を作る
3. 「ここで働く自分」を【具体化】させる
4. 「ここなら安心して働ける」という【確信】を与える
5. 「プロの勧めなら間違いない」と【決断】を後押しする - 結論:「一点突破」から「面の戦略」への転換を
- 自社の採用フロー、一度診断してみませんか?
「待ちの採用」だけでは届きにくくなっているメカニズム
新卒採用において、ナビサイトに求人情報を掲載することは、学生に自社を知ってもらうための大切な基礎インフラです。しかし、「大手ナビサイトに掲載してエントリーを待つ」という従来のやり方だけでは、応募(エントリー)を集めることが難しくなっているのが現実です。
その理由は、学生が検索窓に入力するキーワードにあります。学生が検索する言葉は、私たちが思うよりもずっと限定的です。
- 「(知っている)知名度の高い企業名」
- 「食品」「商社」「IT」といった「(イメージしやすい)大手業界名」
大半の学生はこの2パターンで検索を開始します。そのため、全国規模の大手ナビサイトでは、掲載企業数が膨大であることも手伝い、一般消費者への知名度が低い地場企業や専門性の高いBtoB企業は、大手・有名企業の検索結果の中に埋もれてしまいがちです。決してナビサイトのせいではなく、「社名を知らない学生には、指名検索まで到達してもらえない」という構造上のハードルが存在するのです。
例えるなら、これは「賑やかな大通りの大型デパート(大手ナビ)の中に、看板を出さずに店舗を構えている」ような状態かもしれません。味(企業の魅力)がいかに素晴らしいレストランであっても、まずは存在に気づいてもらうための工夫や、自社の強みが引き立つ「導線づくり」が必要不可欠なのです。
学生の心を動かす「5つのアプローチ」を組み合わせる
知名度のハンデを克服し、採用を成功させている道内企業は、単一の手法に頼るのではなく、学生の心理段階に合わせた「5つの接点」を戦略的に使い分けています。
1. ターゲットを【しぼって】見つけてもらう(施策:地域・専門ナビの活用)
限られたエリアや特定の属性に特化した媒体であれば、膨大な企業の中に埋もれるリスクを減らし、地元で働きたい学生や特定分野に興味のあるターゲット層へ効率よくアプローチできます。「見つけてもらいやすい土俵」を選ぶことが、認知獲得の第1歩です。
2. 「お、面白そうな会社があるぞ」という【偶然の出会い】を作る(施策:合同説明会・対面イベント)
検索ではなかなか出会えない学生の視界に、物理的に飛び込んでいくフェーズです。対面ブースという場(オンラインも含む)であれば、事前に自社を知らなかった学生とも直接コミュニケーションを取ることができます。会場内で魅力を端的に表現した資料を配ったり、製品の展示を行ったりすることで、「面白そう」と興味を持ってもらえるチャンスは大きく広がります。合説は、狙って出会えない層との「偶然の出会い」を生み、学生の心の扉を開くきっかけとなります。
3. 「ここで働く自分」を【具体化】させる(施策:インターンシップなど)
近年、最も重要視されているのが「実体験」を通じた認知と理解です。インターンシップやオープン・カンパニーのプログラムを充実させ、仕事の面白さややりがいを肌で感じてもらうことで、社名は単なる記号から「自分に関係のある特別な場所」へと変わります。「仕事内容」や「スキルの習得」をフックに呼び込むことで、初期の知名度に関わらず学生と深く接触でき、志望度を高めることができます。
インターンシップとオープン・カンパニーは何が違う?
両者の大きな相違点は、「実務に即した就業体験が含まれるか」、そして「実施期間の長さ」の2点です。
インターンシップは現場での体験を伴う5日間以上の長期プログラムを指すのに対し、「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」は、半日から1日程度で完結する説明会形式のものが中心となります。
4. 「ここなら安心して働ける」という【確信】を与える(施策:オフィシャルHP・採用ページ)
イベントやナビサイト、インターンで社名を知った学生が、次にとる行動は「社名検索」による詳細情報の確認(裏取り)です。ここで情報が古かったり、自社ならではの価値観や社員のリアルな声が見えなかったりすると、学生は不安を感じて離脱してしまいます。オフィシャルHPは単なる集客装置としてではなく、「興味を持った学生の不安を解消し、信頼を確信させるための受け皿」として整えておくことが不可欠です。
5. 「プロの勧めなら間違いない」と【決断】を後押しする(施策:人材紹介・エージェント)
自社の情報発信だけでは拭いきれない不安を、第三者のプロの評価で補完するフェーズです。学生は企業名を知らなくても、信頼しているキャリアアドバイザーからの「あなたの価値観なら、この企業の社風が絶対に合うよ」という推薦には真剣に耳を傾けます。プロの「お墨付き」が加わることで心理的ハードルが下がり、認知の壁をスムーズに越えて応募・入社決断へと繋がります。
結論:「一点突破」から「面の戦略」への転換を
単一のチャネルに頼る手法は、学生との接点を狭めてしまう可能性があり、変化の激しい現在の採用市場では十分な成果を得るのが難しくなっています。
特に、北海道という地域を限定して事業を行っていたり、事業内容が専門的であったりBtoBを中心とした企業であればあるほど、ひとつの手法だけに固執せず、エリア専門ナビ、イベント、エージェントといった複数のチャネルを組み合わせ、「学生との入り口(面)」を多面的に増やしていくことが採用成功への近道となります。
自社の採用フロー、一度診断してみませんか?
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貴社の採用課題がどこにあるのか(そもそも知られていない「認知」か、魅力が伝わっていない「信頼」か、最後の一押しである「決定」か)、現状の採用フローを整理し、最適な「面の戦略」を一緒に考えてみませんか?
Writer
ヒトキタ編集部 庵 彩乃
Profile
札幌・函館・北見エリアの求人営業を経験後、現在は採用お役立ち記事の制作や自社メディア・イベントの販促、企業向けマーケティングを担当。