徹底解説!27卒・28卒就活市場の道内トレンド!「早期化」の裏で進む「二極化」の真実とは?

「早期化」という言葉に踊らされていませんか?
「就活は年々早まっている」。この言葉は、もはや人事担当者の耳にタコができるほど繰り返されてきました。 しかし、現場で採用活動をしている皆様は、ある違和感を持っていないでしょうか。「早く動いているはずなのに、なぜか学生が集まらない」「内定を出しても、就活を終える気配がない」と。
実は、27卒・28卒の市場トレンドを「早期化」という一言だけで片付けるのは危険です。少子化によって学生の絶対数が減少したことで企業側の採用意欲が高まり、先取りして活動している層に限らず全体的な学生の活動が前倒しになっています。その水面下で起きているのは、早期化よりも複雑な「二極化」と「長期化」なのです。
本記事では、最新の市場動向から、これからの新卒採用で勝つための「4つのキーワード」を解説します。
目次
- キーワード1:超・早期接触(全体的な前倒しと3年生の夏スタート)
「3月になったら求人を出そう」は周回遅れ?! -
キーワード2:採用チャネルの「分散化」とZ世代の情報収集スタイル
学生はナビサイトを使わなくなったのではない。 -
キーワード3:大卒から視野を広げる「専門学校生」のポテンシャル
専門学校生は早期化の波に乗っていない。 -
キーワード4:4年生市場・後半戦での「粘り強い」採用活動
時期を問わず、諦めずに就職活動を続けている学生はいる。 -
【北海道市場のリアル】
地元で就職したいという層が厚い。
キーワード1:超・早期接触(全体的な前倒しと3年生の夏スタート)
まず直視すべき事実は、企業側の接触の前倒しです。かつては「3月解禁」がスタートラインでしたが、現在はインターンシップを通じた「キャリア教育」という名目での接触が、実質的な一次選考として機能しています。
前述の通り、学生の全体数が減っているため、少しでも早く学生との接点を持とうと各企業が動いています。「3月になったら求人を出そう」と考えているなら、その時点でレースは周回遅れになっている可能性があります。認知獲得のフェーズは、前倒しが必須条件となっているのです。
キーワード2:採用チャネルの「分散化」とZ世代の情報収集スタイル
2つ目のトレンドは、学生が利用する就活チャネルの「分散化」です。 一昔前までは、大手ナビサイトに情報を掲載し、学生からのエントリーを待つ手法が王道でした。しかし近年は、ダイレクトリクルーティング(スカウト)や就職エージェントといった手法も広く普及しています。
これは決して、学生がナビサイトを使わなくなったわけではありません。情報過多な環境で育ったZ世代は、膨大な情報の中から自分に合った企業を選ぶことに悩みを抱えがちです。そのため、「プロが自分に合う企業を紹介してくれる」「自分にマッチした企業から声がかかる」といった、選択を促し最適化された情報を提供するサービスを、「併用」するようになっているのが実態です。
今の学生は、「ナビサイトや合説で広く業界を知り、偶然の出会いを探す」動きと、「スカウトやエージェントで自分に合った企業を効率よく見つける」動きを巧みに使い分けています。学生の動線が複数の手法に「分散」している現在、企業側も単一の手法に固執するのではなく、ナビサイト等での網羅的な情報発信・認知拡大を軸にしつつ、ターゲットに応じたアプローチを多角的に組み合わせる視点が求められています。
キーワード3:大卒から視野を広げる「専門学校生」のポテンシャル
採用難が続く中、大卒だけにこだわらず選択肢を広げる視点も重要です。そこで注目したいのが「専門学校生」です。目的意識が明確で実践的なスキルを学んでいる学生が多い一方で、企業の受け入れ自体が少なく専門性が就職につながりにくい分野も残念ながら存在しています。専門学校は修業年数が短く、カリキュラムの密度が大学よりも圧倒的に濃いのが特徴です。学校のスケジュールの都合上、就職活動ができるのは「卒業前年(最終学年)」からに限られるため、早期化の波には乗れません。しかし、企業側からここに目を向けてアプローチをかければ、数が多いわけではないものの、非常に有力な採用ターゲットになります。
キーワード4:4年生市場・後半戦での「粘り強い」採用活動
早期化が進んだからといって、4年生になったら採用が終わるわけではありません。現状、4年生の就活生全体の人数は減っていますが、諦めずに就職活動を続けている学生はずっと存在しています。
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「早期に内定が出たが、納得していない学生」
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「部活や研究、留学などで早期就活に参加できなかった学生」
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「公務員試験から民間へ切り替えた学生」
多くの大手企業が早々に採用枠を埋めて撤退した後の市場において、こうした層に対する地道で粘り強いアプローチは、採用目標を達成するための確かな活路となります。
【北海道市場のリアル】
北海道の就活市場も、基本的なトレンドは全国と変わりません。早期化や手法の多様化は確実に進んでいます。しかし一方で、「地元(北海道内)で就職したい」という層が依然として厚いのが、北海道エリアの大きな特徴です。
- 札幌市内の大学生等の約7割(66.4%)が「道内での就職」を希望している
- 首都圏在住の道内出身者の「Uターン希望」が約4分の1に留まる
※札幌市「社会動態に関する意識調査(2024年)」より
この2つを比較しても、「今、道内にいる学生」の地元定着意向がいかに圧倒的であるかがわかります。この「地元志向のボリュームゾーン」に対し、いかに早い段階で認知してもらい、自社の魅力を適切に届けるか。道内企業にとって、この初動の速さが採用成功を分かつ決定的なポイントとなります。
まとめ:「早期」と「通年」のハイブリッド戦略へ
27卒・28卒市場で勝つための戦略はシンプルです。 リソースがあるなら早期戦に参入するのも一つですが、もし採用に関わる人員や予算に限度があるなら、あえて戦場を「専門学校生の採用」や「4年生市場での粘り強い通年採用」にシフトするのも賢い選択です。「みんなが早く動いているから」と焦る必要はありません。重要なのは、自社の勝ちやすいターゲットと時期を見極め、そこに最適な手法をぶつけることです。
「これまでは4年生向けだけだったが、ハイブリッド戦略を検討したい」
「タイミングの見極めが難しいので相談したい」
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Writer
ヒトキタ編集部 庵 彩乃
Profile
札幌・函館・北見エリアの求人営業を経験後、現在は採用お役立ち記事の制作や自社メディア・イベントの販促、企業向けマーケティングを担当。