
株式会社札幌ドーム 阿部晃士社長
巨額の赤字から一転しての黒字回復、大規模フェスの開催など次々と話題を呼んでいる大和ハウス プレミストドーム。この復活劇の立役者となったのが、2025年に社長に就任した阿部晃士さんです。就任以後、大胆な社内改革に取り組んだ阿部さんに、人材採用の考え方についてお話を伺いました。
スポーツ施設から脱却し、大和ハウス プレミストドームを北海道活性化の拠点に!
札幌市出身の阿部さんは1992年に日本交通公社(現JTB)入社。法人・教育営業や採用・人事、2004年以降は新規事業開発や地域創生を担当。香港やオセアニア地域の現地法人社長、JTB北海道広域代表を歴任したのち、2025年6月に株式会社札幌ドームの社長に就任しました。
就任当時は新型コロナウィルスやプロ野球北海道日本ハムファイターズの本拠地移転などで減収減益となっていましたが、⾧年の観光業界で鍛え上げた手腕をわずか一年足らずで社員と共に改革を行い、2025年度も黒字化を実現しました。
「会社のパーパスとして掲げたのが『ドームから北海道・札幌を元気に』。単なる黒字化だけでなく、北海道全体の活性化を目指す組織として定義したことで、社員が同じ目標に向かって歩み始めました」
リーダー自らが発信をしていけば、おのずと人材が集まってくる。

30年勤めたJTBでは営業・総務担当や面接官も歴任していたという阿部さんですが、株式会社札幌ドーム代表取締役社長に就任した際は、前年の赤字によるネガティブな印象から求人を出してもほとんど応募が来ない状況でした。しかし、改革や黒字化といった話題を呼ぶにつれ次々と応募が来るようになり、5人の若手の採用に成功しました。
「志望動機を聞くと、マスメディアの発信や記事を見て、私の考え方に賛同をし『この社長の下で働きたい』と思ってくれたそうなんですね。人材採用に悩む経営者の方は、正直言ってまだまだ発信が足りていない部分も多いと思います」
中でも阿部さんが特に重視するのは、経営者が目指すビジョンを示すこと。ドームでは「2031年までに世界と北海道をつなぐ交流創造拠点を目指す」と掲げています。
「難しい言葉ではなく、中高生でも分かるぐらいシンプルな言葉にすることが大事。自分達がどこに向かっているのかを明確にするのは、組織を動かす上でも新たな仲間を迎えるのでも有効でしょう。たとえ小さな企業でも、リーダー自らが夢を大きく語ることで、その考えに共感して付いてきてくれる人は必ずいるからです。採用に悩む企業の経営者はまず、自らの発信を見直してみてはいかがでしょうか」
BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!
Writer
ヒトキタ編集部 山本 祥子
Profile
コンテンツメディア部にてユーザー向け施策の企画・サイト運営に従事。フリーペーパー編集などを手掛け、現在は広報・販促・営業支援・デザインを行う。