
株式会社Hokkaido Design Code 代表 木村琴絵さん
プログラミングの知識がなくてもWebサイトやシステムを作成できる「ノーコード」。この技術を武器に、釧路市で業務改善支援やコミュニティづくりに取り組んでいるのが株式会社Hokkaido Design Codeです。代表の木村琴絵さんは歌手からIT企業、専業主婦を経て実業家となった異色の経歴の持ち主。採用や定着についてのお話を伺いました。
10年のブランクを解放した「ノーコード」で地域に貢献。
木村さんは釧路市の出身。21歳の頃にカラオケ大会で歌声が審査員の耳にとまったことをきっかけに上京し歌手見習いへ。夢破れてIT企業に就職して以降はキャリアを積み重ねていきましたが、結婚・育児を機に退職し、東京と釧路の二拠点生活へ。およそ10年を経て復職した際に出会ったのが「ノーコード」の技術でした。
「プログラミング知識がなくても直感的にシステムが作れる技術で、移り変わりの激しいITの世界で時代遅れになってしまった自分でも、持ち前のヒアリング能力やUIデザインの知識、それから子育てで培った段取り能力が活かせる技術でした」
ここに新たな可能性を感じた木村さんは、地元・釧路に2017年に会社を設立。ノーコードを「ドレスコードのような共通ツール」として地元に貢献したいという思いから「Hokkaido Design Code」と名づけました。現在はDXを通じた事業支援だけでなく、地域のコミュニティスペースの運営等も行っています。
育児は決してブランクではなく新たなスキルを獲得できる時間です。

現在、ご自身を含め子育て経験のある女性4人で会社を運営している木村さん。「育児で得られた能力は、ブランクではなく自信を持って良い経験です」と力説します。
「1つは状況を受け止め、自分で考える力。育児は自分の思い通りにいかないからこそ、状況を冷静に受け止め、次に自分がどう動くべきかを考えるスキルが磨かれます。職場では会社やクライアントの意向を一度咀嚼した上で『自分はこう動きたい』と建設的な意見を伝えられるようになるでしょう。2つ目が、マルチタスク。時間制限がある中で取捨選択する能力は、複数の仕事を自ら管理しながらやり遂げる力が備わります。また、突発的な事態が起きても『今やれることは何か』を柔軟に考えるスキルも身につくでしょう」
そんな考えを持つ木村さんにとって、会社とは社員にとっての「プラットフォーム」だと語ります。
「社員それぞれの『どう人生を生きていきたいか』を、仕事面でサポートしていくのが役割だと思います。経営側はその方法を考えながら、共に生産性や合理性を極めていくことで一緒に成長していく。日々、社員たちと目線を合わせてこうした対話を重ねていけば、きっと『なぜ辞めたかわからない』といった事態も防げますし、会社もおのずと伸びていくでしょう」
BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!
Writer
ヒトキタ編集部 山本 祥子
Profile
コンテンツメディア部にてユーザー向け施策の企画・サイト運営に従事。フリーペーパー編集などを手掛け、現在は広報・販促・営業支援・デザインを行う。