社長自ら面接の日程調整まで担当。社員への“愛”を行動で示す経営者の姿勢とは

WONDERCREW渡邊さま
株式会社 WONDER CREW 代表取締役 渡邊 智紀さん

札幌発の飲食企業・株式会社WONDER CREWを率いる渡邊智紀さん。27歳で起業し、現在は11業態28店舗へと成長させてきました。成長の背景にあるのは、スキルや経験よりも「人を愛する姿勢」。社員一人ひとりに権限を委ねながら、現場主導の組織づくりを進めています。人材採用や育成のあり方を含め、その経営の根幹に迫りました。

原点は少年時代の「いらっしゃいませ」
30歳までに3店舗の出店を達成

札幌でお好み焼き店を営む家庭に育った渡邊智紀さんは、飲食の現場を身近に見て育ったと話します。
「毎日、店の売上を両親に聞いたり、自分なら店をどうするかをノートに書いたりしていました。小学4年生のある日、少しの間一人で店番を任された時、緊張しながら『いらっしゃいませ!』と言った瞬間の感覚は、今でも残っています」
大学時代の飲食店アルバイトで、形式的な接客をしている自分に違和感を抱き、起業を決意します。
「自分の店だったら、あの時のような心の底からの『いらっしゃいませ』が出せるのではないかと思ったんです。社会勉強をした上で28歳で起業し、30歳までに3店舗を出店するという目標を立てました」

大学卒業後は全国チェーンの紳士服専門店に入社し、経営やマーケティングを学びます。入社2年目に交通事故に遭い、救急搬送された車内で「このままでは何も残せない」と強い危機感を覚え帰郷。2011年にイタリアンバル「Veggyの家」を開業。30歳までに目標の3店舗を達成した。

愛する心を行動で示すと
おのずと社員はついてきてくれる

MP植島さま

2020年、新型コロナウイルスの影響で大きな制約を受けた外食産業。その間、渡邊さんは情報発信や既存事業の体制強化に取り組み、サンドイッチ専門店のM&Aなど新たな挑戦も進めました。一部店舗の戦略的撤退も行いながらも、事業を再び成長軌道に戻すことに成功。この経験を通じて気付いたというのが「強い組織の条件」です。
「苦しい時に一緒に乗り越えてくれる人がどれだけいるかで組織の強さが決まると感じたんです。今ついてきてくれた社員には本当に感謝しています」

現在、28店舗社員は約45人、さらに多くのアルバイトが現場を支えています。渡邊さんの根底にあるのが「社員たちへの愛を自らの行動で示す」という考え方です。
例えば、社員の日報には必ず目を通し、現場の温度感を把握することを欠かしません。採用は店長に任せているものの、現場負担軽減のために、応募者一人ひとりとの面接の日程調整等の連絡は社長自らが対応。各店長の欲しい人材の見極めも行っています。

さらに今年からは月1回の社内交流イベント「ワンダーナイト」を実施。現場と経営が直接対話する機会を設けることで、年1回の社員総会とあわせ、更なるコミュニケーションの強化を図りながら規模を拡大しています。
「『大好きだよ』なんて面と向かって言葉では伝えられませんからね(笑)。でもみんなの仕事もしっかり見て、頑張ってくれた人にはきちんと報いる。その姿勢を全て、自分の行動をもって示すようにしています」

BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!

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Writer

ヒトキタ編集部 庵 彩乃


Profile

札幌・函館・北見エリアの求人営業を経験後、現在は採用お役立ち記事の制作や自社メディア・イベントの販促、企業向けマーケティングを担当。