
x3d (クロスサード)株式会社 代表取締役 武石 幸之助さん
求人票作成や面談準備、キャリア面談など、人事業務をAIがサポートする時代が始まっています。全国1,500社以上のAI導入を支援してきたx3d株式会社代表取締役・武石幸之助さんが語るのは「AIは仕事を奪うのではなく、初動を圧倒的に速くしてくれる存在」。人事担当者に求められる役割はどう変わるのか。AI時代の採用・育成の在り方について聞きました。
AI時代の採用は、「見る力」がより重要になる
2023年にx3d株式会社を創業した武石幸之助さん。学生時代にはインターネット黎明期の中でプログラミングを学び、無料ブログサービス「アメーバブログ」の立ち上げにも携わりました。その後、日本とベトナムでシステム開発会社を経営し、生成AIの登場を機に企業向けAI導入支援へ事業をシフト。現在は全国の企業を支援しています。
武石さんは、採用の現場で活用が広がるAIについて「AIが採用をするわけではありません。本当に変わるのは採用担当者の仕事です」と解説します。
「例えば求人票。会社概要や理念、就労環境や求める人物像などをAIに学習させておけば、求人票のたたき台は短時間で作成できます。人間は最初の一歩を踏み出すのが一番大変。AIはその初動コストを限りなくゼロにしてくれます。一方、その内容を磨き込み、求職者へと『伝わる形』へ仕上げるのは人間の仕事。最後に人を見極め、判断する役割は、これまで以上に人事担当者に求めらていくことでしょう」
AI時代に価値を高めるのは、AIの知識ではなく「経験」と「好奇心」

AIが業務の一部を担えるようになった今、人材に求められる力も変わり始めています。武石さんが同社で「AI講師」として迎え入れているのはビジネス経験を積んだ人材です。現在の講師は12〜13人とパートナー講師がおり、年齢中央値は37歳です。
「AIを使いこなすだけなら誰でもできます。でも、本当のAIネイティブとは、それをビジネス上の成果へ上手に転換できる人なんです。自ら手足を動かした経験がある人ほど『この業務はAIで変えられる』という発想が生まれます」
そのため採用で重視しているのは、AIの知識ではなく、新しいことを面白がる好奇心と、人と向き合うコミュニケーション能力です。
「好奇心や質問する力は素養によるところが大きく、簡単には身に付きません。だからこそ採用では、できるだけ直接会って話をするようにしています。新しいことを面白がり、自ら学び続けられる人なのか。そして、人と関わることを楽しめる人なのか。そういう部分を見極めるのは、AIには判断できない人の仕事だと思っています」
BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!
Writer
ヒトキタ編集部 山本 祥子
Profile
コンテンツメディア部にてユーザー向け施策の企画・サイト運営に従事。フリーペーパー編集などを手掛け、現在は広報・販促・営業支援・デザインを行う。