
北海道・浦幌町を拠点に、イマーシブ(没入型)空間VRの開発を手がけるフォレストデジタル。壁や天井に映像を投影し、空間全体を包み込む独自技術で、場所や環境の制約を超えた新たな体験価値を生み出しています。少数精鋭のチームを率いるのは、代表の辻木勇二さん。自ら考え、動き、挑戦するスタートアップ企業ならではの求める人材像について、お話を伺いました。
世界中に幸せを届ける。その思いを形にした「空間VR」というテクノロジー。
東京の老舗うなぎ店の次男として生まれた辻木さん。父の「好きなことを自由にやりなさい」という言葉を胸に、高校時代に出会った一冊の本から、発展途上国の支援という大きな夢を抱きました。東京銀行、アジア開発銀行、そして財務省。国の基盤を支える大規模なプロジェクトに長年携わる中で、辻木さんの心に残ったのは「より直接的に人の役に立つ方法はないか」という思いでした。
「そこで注目したのが、当時急速に普及していたインターネットでした。ITの力なら、国境を越えて個人の体験や価値観にダイレクトに影響を与えられる。その可能性を信じてIT業界へ転身しました」
GREE(グリー)やYahoo!、メルペイなどで経験を積み、2019年、ボランティアで縁のあった浦幌町でフォレストデジタルを創業。町の森林資源と、空間を包み込む「空間VR」を掛け合わせた事業を展開しています。現在は企業の福利厚生や教育現場での活用に加え、スポーツや祭りなどのイベント分野にも広がりを見せています。
「3カ月先の目標」を共有し、自律的に進むチームでありたい。

現在、浦幌町と東京の2拠点、リモートを中心に15名のメンバーが活躍しています。辻木さんはこのチームを「大海原を進む小さなボート」に例え、自らを「進むべき方向を示す船頭」と位置づけてきました。
「大切にしているのは、全員で同じ目的地に向かって進んでいくこと。そのための自分の役割は船頭のようにビジョンという大きな地図を作り、さらに3カ月先という目に見える形での目標を立て、常に声を掛けて進む方向を示します。スタートアップは常に変化の激しい荒波の中にいます。だからこそ、目的地へのルートは一人ひとりに委ねたい。自ら考えて動ける人、アイデアを持ってきてくれる人と、対話を重ねながら進んでいくのが理想です」
現場では、試行錯誤を繰り返しながら仕事の精度を高めるアジャイル方式を導入。新しい企画やアイデアがあれば、職種や経験に関わらず提案でき、周囲と連携しながら即座に実行へと移していきます。試しながら改善を重ねるこのスピード感は、自らの成長を実感しやすい環境。結果がすぐに見える手応えこそが、個人のやる気に直結すると辻木さんは話します。
「私たちのミッションは、幸せを世界中に届けること。会社のビジョンに共感し、自分の役割を自ら定義して価値を生み出せる。そんな仲間と一緒に、テクノロジーを通じて価値ある体験を世界へ届けていきたいと考えています」
BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!
Writer
ヒトキタ編集部 庵 彩乃
Profile
札幌・函館・北見エリアの求人営業を経験後、現在は採用お役立ち記事の制作や自社メディア・イベントの販促、企業向けマーケティングを担当。