過疎地域や一次産業の魅力向上のために、未来への種蒔きを実践中!

猪野毛ファームTOP画像

競走馬の産地として知られる北海道日高の新ひだか町。この地でブランド豚「健酵豚(けんこうとん)」の販売・加工や飲食店を経営するのが、株式会社猪野毛ファームの猪野毛優作さんです。銀行での法人営業を経て家業に戻り、豚肉の加工から販売、飲食までを一から立ち上げてきました。働き手の安定確保が難しい地域で、これからどのように人を雇い、育てていくのか。その考え方について伺っていきます。

家業のブランド豚を広めるため、猪突猛進の勢いで事業を展開。

猪野毛ファームのルーツは馬の生産牧場。優作さんの祖父の代に養豚と稲作に転換し、2012年に父・哲次さんがブランド豚「健酵豚」を確立しました。健酵豚は、競走馬用の酵素液を飼料に取り入れることで豚の腸内環境を整え、薬剤に頼らない肥育を実現した、言うなれば「デトックス豚」。地道に美味しさが広がっていましたが、生産数が少ないがために、加工や販売には苦労していたそうです。

そこに目をつけたのが、札幌で銀行の法人営業として働いていた優作さんです。26歳の頃に帰郷し、家業を手伝う傍らで「健酵豚」を販売するECサイトを立ち上げ、加工場をつくり、さらに2025年にはしゃぶしゃぶ専門店「豚しゃぶ 火影(ほかげ)」をオープン。同年、家業とは別事業主として法人「株式会社猪野毛ファーム」を設立…と、まさに猪突猛進の勢いで事業を展開していきました。

事業多角化は、10年先を見据えた「未来への種蒔き」

猪野毛ファーム猪野毛様

飲食店でアルバイト採用にあたり、当初は都会とは異なる環境に模索の連続だったという優作さん。

新ひだか町には専門学校や大学がないため、飲食店は主婦のパートを中心に雇用しています。さらに今、尽力しているのが、地域や産業の未来を見据えた高校生の採用です。

「僕自身が札幌に出たころ、地元には何があるのかと聞かれて、うまく答えられなかったんです。だからこそ、地域のいいものを若者に伝えたいと思い、店のみんなで時々食事に出かけたり、農家さんと交流したりと、地域との交流を大切にしています。愛着があると、一度まちを出たとしても僕のように戻ってきて、新しい仕事をつくったり、僕の会社で働いてくれたりする可能性も生まれる。言わば未来への種蒔きをしているイメージなんです」

さらに優作さんが描くのは、従来の一次産業のイメージを変える働き方です。
「養豚は生き物を扱うハードな仕事ですので、なかなか人が集まりません。ですが、六次産業化をしていくことで、ある曜日は養豚場で、別の曜日は飲食店で、また別の曜日は加工品づくりを…と、仕事の幅はぐっと広がり、やりがいを持って働ける。いずれ僕が父の養豚事業を引き継いだ時に『ここで働きたい』と思って貰えるような職場づくりに、今から挑戦しているところです」

BOSS TALK
本インタビューはUHB(北海道文化放送)のトーク番組「BOSS TALK」とのコラボ企画により収録されました。北海道を愛し、北海道の活性化を目指す“BOSS”が北海道の未来と経営について楽しく、真剣に語り合う“TALK”番組。独立するまでの道のり、経営者としての思い、転機となった出会いや目指す未来などを語ります。UHBにて毎週火曜日深夜0時15分〜放送中!

採用のプロに無料で相談してみませんか?

Writer

ヒトキタ編集部 コバヤシ


Profile

求人営業部での法人営業を経験した後、WEB記事のライティングや自治体への移住施策企画のディレクション等に従事。現在は広報業務・営業支援を行う。