
福利厚生(法定外福利厚生)は、社員の意欲を高めるだけでなく、人材の確保や定着にもつながる重要な仕組みです。こうした制度を整えることは、現在働いている社員が安心して力を発揮できる土壌づくりに大きく役立ちます。
「今いる従業員のため」にしたことが、結果として優秀な人材を引き寄せる強力な武器にもなるという、一石二鳥の効果をもたらしています。
今回は、北海道の転職メディア「ジョブキタ」の過去の掲載事例から、ユニークな福利厚生をピックアップ!他社との差別化や、自社の制度設計のヒントとしてぜひ参考にしてください。
制度・福利厚生のバリエーションを知りたいという方は第一弾の記事もご覧ください。
目次
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北海道企業のユニークな制度・福利厚生の実例
社内副業 株式会社トラストフォース
お米の現物支給 株式会社マテック
図書購入費補助 IT企業
フィットネス手当 リノベーション株式会社
ワーケーション制度 テックファースト株式会社
酸素カプセル社員無料 株式会社匠 -
なぜ、福利厚生が採用でも大切なのか?
求職者が本当に見ているのは、福利厚生の先にある「社風」
ユニークじゃなくても大丈夫。大切なのは「制度に込めた想い」
自社の「当たり前」は、求職者にとっての「魅力」です!
北海道企業のユニークな制度・福利厚生の実例
北海道企業が実施しているユニークな福利厚生とポイントをまとめました。
社内副業<株式会社トラストフォース>
従業員専用サイトで募集されるさまざまな分野の社内業務に希望者が立候補し、対応することで報酬を得られる制度。2023年〜2024年頃に導入された。
募集される業務は、自社運営保育園のチラシ制作(デザイン)や自社システムのカスタマイズ、求人広告のモデル、社内カメラマン、社内研修の講師など多岐にわたる。

社会的に副業が認められる時代になったことを受け、「通常業務以外でもっと稼ぎたい」という社員の意欲に応える仕組みとして作られた。趣味の延長で挑戦できる案件も用意されているうえ、他社で副業する際の手間(登録や確定申告など)が省けるため非常に好評を得ている。これまで掲載された案件の活用率は100%にのぼり、中にはシステム開発の副業で年間100万円近く稼ぐ社員もいるなど、高い利用実績がある。
お米の現物支給<株式会社マテック>
全従業員を対象として、毎年12月に同居人数に応じた量(1人あたり10kg)の米が贈られる制度。2022年度より導入された。
提供されるお米は、グループ会社と提携する農家が、農薬の使用を最小限に抑え丹精込めて育てた有機栽培米や特別栽培米。自社グループで製造した食品リサイクル堆肥を活用して生産されている。
自社の循環型ビジネスが、形を変えて食卓に届くまでの過程を肌で感じ、自社の取り組みへの理解を深めてほしいという社長の願いをきっかけに生まれた。昨今の物価高騰も背景に、大家族であれば一度に数十キロもの米が届くため、「生活の支えになる」と社員から絶大な支持を集めている。
図書購入費補助<社名非公開(IT企業)>
全従業員を対象として、年2回・合計10,000円を上限に書籍の購入費用を会社が負担する制度。個人で希望の書籍を事前に申請し、承認を得て会社に購入してもらう仕組み。購入した書籍の所有権は会社ではなく従業員本人に帰属する。2020年ごろから運用されている。
制度として導入されたきっかけは「あったらいいよね」という社長のひらめきから。デザイン関連などの専門書籍は高価なものが多く、個人の自己負担では購入を躊躇してしまうという悩みを解消し、スキルアップしたい意欲を応援する。現状は年2〜3人程度の利用があり、今後もさらなる積極的な活用を期待している。
フィットネス手当<リノベーション株式会社>
ジムに登録した従業員に対し、5,000円を上限として利用額の半額を支給する制度。登録の証明と月会費が分かるものを提出して会社へ申請する仕組みで、2023年に導入された。現在は6名の社員が実際に手当を利用している。

代表自身がトレーニングを通じて「身体を鍛えると脳がリセットされて思考がクリアになる」「健康維持が日々の習慣になる」といった価値を強く実感したことがきっかけで生まれた。「健康・仕事・人生は一蓮托生」という考えのもと、社員が心身ともに健康で、前向きに良い状態で働ける環境をつくることを目的としている。もともとジムに興味はあっても一歩を踏み出せずにいた社員が、この手当を機に登録を始めるなど、運動習慣のきっかけづくりとしてポジティブな効果を生んでいる。
ワーケーション制度<テックファースト株式会社>
年1回、1泊2日でワーケーションを行う制度。単なる旅先での業務に留まらず、「チームビルディングとリフレッシュの融合」を目的として2023年4月に導入された。リモートワークが中心の同社における、社員同士のリアルなつながりや偶発的なコミュニケーションを創出し、あわせて地方創生や多様な働き方の実践にも寄与している。具体的には、自然豊かな環境でのワークショップやBBQを通じて交流を深めつつ、観光や温泉で心身をリフレッシュできる内容。
このような非日常空間で共に働き、楽しむことで本音での交流が生まれ、チームの結束力や業務の生産性向上につながっている。社員の日常的なモチベーションアップに貢献するだけでなく、採用活動においても「社員同士のつながりや心身の健康を大切にする」という社風を伝える要素としても役立っている。
酸素カプセル社員無料<株式会社匠>
自社で運営するスポーツホール内に設置した酸素ボックス(カプセル)を、全社員が無料で利用できる制度。2023年5月に導入された。一般の予約が入っていない空き時間が対象となり、利用にあたって回数や時間の制限はない。完全個室の酸素ボックス内には冷暖房が完備されているうえ、各種動画配信サービスが視聴できるテレビも設置されており、快適に過ごせる環境が整っている。

スポーツホールに設備を入れたことがきっかけで制度としても導入され、疲労回復や睡眠不足の解消、リラクゼーションに役立っている。社員の健康維持と心身のケアを手厚くサポートしている。
なぜ、福利厚生が採用でも大切なのか?
求職者が本当に見ているのは、福利厚生の先にある「社風」
なぜ、福利厚生が採用において重要なのでしょうか? それは、求職者が「自分に合う雰囲気の会社かどうか」を知るためのバロメーターにしているからです。
たとえば、在宅勤務やフレックス制などの柔軟な制度からは「社員の自主性を信じる文化」が、一風変わったユニークな休暇からは「遊び心を忘れない風土」が見えてきます。制度や福利厚生は、企業の個性を際立たせ、他社と差別化するための強力な武器になるのです。
ユニークじゃなくても大丈夫。大切なのは「制度に込めた想い」
「他社に誇れるような珍しい制度はないし……」と気後れする必要はありません。 どんなに定番の制度であっても、そこには「社員にこうなってほしい」「もっと働きやすくしたい」という企業の想いが込められているはずです。
求人広告でそのストーリーを丁寧に伝えることで、「この会社は社員を本当に大切にしているんだな」という安心感に繋がり、求職者との間に確かな信頼関係が生まれます。
自社の「当たり前」は、求職者にとっての「魅力」です!
自分たちでは普通だと思っていることほど、客観的には気づきにくいものです。しかし、そこにこそ求職者が求める「企業らしさ」が眠っています。
出し惜しみせず積極的にアピールして、同じ価値観を持つ未来の仲間を見つけに行きませんか?
Writer
ヒトキタ編集部 庵彩乃
Profile
札幌・函館・北見エリアの求人営業を経験後、現在は採用お役立ち記事の制作や自社メディア・イベントの販促、企業向けマーケティングを担当。